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1999年11月3日 東京zepp  アルシオン


常連ファンと一般ファン
 間違えて「お台場」で降りてしまい、青海まで歩く。zeppって観覧車の 真下なんだね。入場後すぐに Toshiさんに会う。
オフィシャルBBS では、大変でしたね」
「いや、全然気にしてないから」
 アルシオンのBBSで起こった騒動とは。つい最近のことなんだけど、常連 ファンが売店の選手を独占していることを一般ファンが非難し始め、Toshiさ んが不運にもその矢面に立ってしまったという話。選手に近づけない一般フ ァンの常連ファンに対する嫉妬が露骨に出ているようで、あまり良い気持がし なかったのだけど、アルシオンのファンって新しく入ってきたような人達だか ら、知らないんでしょう。全女から脈々と続いている女子プロファンのおぞましい 世界。かつての全女やJWPはアルシオンどころじゃなかったというから。 宝塚と同じファンのヒエラルキー構造ね。ファン同士で格みたいなものが決ま っていて、1人の選手だけを応援し、突然別の選手の応援に回ったりすると、み んなにリンチくらうみたいな。もちろん、女子プロファンのそうした閉鎖的な 世界を良しとするのではない。選手はすべてのファンに対して、平等に接する のがタテマエとしては正しい。
 しかしながら。選手だって人間。いつも来てくれる常連の方に気安くなるの は当然のこと。まして、常連達は並のファンには想像もつかないほど選手に貢い でいるわけで。そこへたまに来た人がふらっと入っていって、常連ファンと同 じように扱ってもらおうというのは、ちょっとナンではないか。 常連ファンが売店前にたむろっていて、近づきにくいと言うなら、それを規制 しない団体側に抗議すべきであろう。ともかく変なとばっちりを受けて、お 疲れさまでした。
 いきなり堅い話になってしまいましたが。会場前でばったり会ったK☆INGさんと一緒に2階席を 買ったものの、見にくい席だったので、空いていた一番後列へ移動。すると、 そこには潮崎_春樹さんスナさんの姿が。みんな考えることは同じみた いです。zeppというのは普段はライヴハウスだという話ですが、綺麗で良いで すね。2階席から見ると、映画館みたい。

選手入場式ラスカチョもお行儀良く並んだり


第1試合 浜田文子 VS マリー・アパッチェ VS リンダ・スター

グラウンドでも強かったマリーこの高さ! 見てくださいよ!

 メキシカン3人の試合(え?)。3ウェイダンスと同じかと思ったら、1人 は控えに回るらしい。これは控えの1人がタッチを拒絶できるのかどうかで展 開が大きく変わると思うのですが、ここら辺の説明はナシ。っていうか、拒絶 できるんだったら、片方が負けるまでずっと出ない方がいいに決まってるじゃ ん。なんか、よくわからんルールです。
 やはりルチャは地道な腕や足の取り合いが命って感じの立ち上がり。マリー がリンダに不思議なSTF(足がインディアンデスロック状態)を決めたかと 思うと、次の瞬間には2人で合体DDTを浜田に見舞ったり。ツープラトンも 許されてしまうわけね。面白いから、別に良いんだけど。中盤からマリーとリ ンダは結託して、2人がかりで浜田を攻める流れに。
 浜田がスワンダイブ式のケブラーダを2人に見舞うと、マリーもコーナーか らのトペコンで飛ぶ。リンダが浜田に丸め込まれて消えた後、浜田がフィニッ シュとばかりにアヤコノクラズムの体勢に入ると、空中で回転し、立ってしま うマリー。これは見事。最後は相変わらずひどい角度のみちドラでマリーが浜田から取った。 あれ、文子負けちゃったよ! マリーのブレイクはしばらく続くのね。

見事なボディがのけぞります。アヤコノクラズム破り


第2試合 三田英津子 VS 下田美馬 VS 玉田りえ

 アルシオンの会場というのは、頭のおかしそうなリングアナがいつもわけの わからん前フリを詠い上げることでも有名である。いや、それが好きなんだけ ど、「そして、玉田はどうなる?」ってもう笑うしかありません。どうもこう も、最初からわかっているじゃないか。
 レイナ・デ・レイナスとやらも何も関係ねえとばかり、最初から2人がかり で玉田に襲いかかるラスカチョ。これではただのハンディキャップマッチです。 ロープ際で例のポーズを決め、その後下田は一応控えに回って、三田の逆エビ に苦しむ玉田にかたちだけ手を伸ばしてみたり。玉田がようやくタッチを求め て手を伸ばすと、コーナーから離れてしまい、タッチさせてあげないラスカチ ョの2人。しかし、やられまくった玉田、控えの下田がぼーとしていたところ で、意表を突いたタッチに成功する。突然ラスカチョ対決が実現しかけたもの の、またタッチし返されて、元の木阿弥でした。
 玉田は下田をドラゴンスープレックスで投げたものの、それが精いっぱいの 反撃。三田にパワーボムで叩きつけられ、最後は三田のデスバレーボムと下田 のサマーソルトの合体技で3カウント。1対2で戦ったということを考慮に入 れても、玉田はもの足りなかった。こんな悲惨な試合こそおいしい状況とい うことに気づけば、もっと自分を表現するチャンスだったはず。で、三田と下 田だが、「なんでラスカチョ同士でやらなきゃならないんだよ!」と騒ぎ出し、 結局下田が「今日は三田に譲るよ」と試合放棄。しかし、ここはSASUKE 組ばりに2人で超スローな試合をやるとか何か、ウィットを利かせてほしかっ たところかな。仕舞には熱くなった客と言い合いになる。
(客)「それがルールだろ。嫌だったら、帰れ」
(三田)「あたし達がいなけりゃ面白くないだろ!」
(客)「お前らなんかつまらねえんだよ!」
(三田)「つまらなかったら、お前が帰れ!」
 ガキの喧嘩状態ですが、なかなか面白かったような。

いつもと同じ一応手だけは伸ばしてみたりこれでフィニッシュ


第3試合 キャンディー奥津 VS 矢樹広弓 VS チャパリータASARI

 3人とも控えに回ろうとするあたりはお約束。結局、奥津とASARIで始 まった試合だが、奥津は矢樹の隙を読んでタッチしてしまう。矢樹に炸裂した ASARIのロンダートキック2連発。すごいね、これは。いつのまにか矢樹 とASARIが結託し、試合は奥津潰しに。奥津、2人掛かりの腕ひしぎに苦 しむ。
 しかし、パワーでは奥津。2人をラリアットでなぎ倒し、順番にパワーボム で放り捨て、圧巻は2人を寝かせてのムーンサルト2連発。ASARIのプラ ンチャなどが飛び出した後、ASARIの一瞬の逆さ押さえ込みに奥津はフォ ール負け。喜んでハイタッチを交わした矢樹とASARIだったが、次の瞬間 矢樹がASARIを丸め込んでいた。なんて、ひどい奴だ。矢樹が決勝進出となった。

奥津狙い豪快なパワーボムから2人まとめて押し潰す


第4試合 吉田万里子 VS 府川唯未 VS 二上美紀子

背中を威勢良く張ってゆくジャベ・デ・フカワに二上はギブアップ

 吉田と二上で始まった試合。面白すぎるよ、この2人の絡み。一時も止まら ずに腕を足を取り合っていくレスリングの攻防は女子プロとは思えない。亀に なった吉田の背中に馬乗りになると、上から張っていく二上。吉田は足で二上 の腕を絡めて締め上げる。お前はヴォルグ・ハンか? 吉田の腕ひしぎが決ま りかけたものの、吉田は府川にタッチ。
 府川はいきなりジャベ・デ・フカワで二上から取ってしまう。二上は試合内 容は良いのに、勝負に執念をなくしている感じ。府川、大向が上がってきて、 相対的に「落とし」に入っているんでしょうか。府川は吉田からもマウントを 奪い、得意の腕ひしぎを狙っていく。さらに大矢の得意技、男固め(女固め?)。 しかし、痛めている足を攻められると、途端に悲鳴が上がる府川。
 吉田に捻りの入ったバックドロップ3発で叩きつけられ、腕を絡めたフロン トフェースロックで締め上げられると、逃れようと散々暴れた府川だが、つい には失神。吉田が決勝に進出となった。しかし、敗れた府川も見事。確実に府 川はアルシオンを体現した選手の1人となった感がある。ケガが多いのが気が かりなところだが。体の小ささは承知の上で、もう一歩上を期待したいと思う。

年上のお姉さまのハードな攻めに
達しそうなユミタンの横顔
これで達して、失神


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