1999年11月23日 横浜アリーナ  FMW


第4試合 佐々木嘉則、山崎直彦 VS ザ・ファンクス

ナツメロ例のヤツ

この大会に一番いらないヤツらと思われていたファンクス。若いファンがファ ンクスを退屈と思うのも仕方ない。ドリーなんて相手にヘッドロック掛けたまま死んでいるんじゃないかと 思う時がありますもの。しかしながら、FMWの創始者大仁田はもともとテリーの弟子であったし、テリー 自身、FMWの節目節目にやって来ては年甲斐もなく大仁田と超大型時限爆弾デスマッチで戦ったり、ハヤ ブサに火を吹いたり。そう言えば、前回の横浜アリーナにも、テリーは来たんだっけ。場外ム ーンサルトに失敗して、でっかい瘤を作っていたことを思い出す。つまり、この10周年記念大会のリ ングにFMWの歴史の1人であるテリーがいるのは当然のことなのだ。
 やたら暖かい空気の中で、定番ムーヴで客を湧かせるファンクス。スピンニング・トーホールド。ドリー のエルボー。テリーのパンチ、パイルドライバー。若い2人もあまりにも目上の客人に気を使いながら、よ く攻めていった。佐々木のスプラッシュ、山崎のフェースクラッシャー、ダイビングヘッドバット。しかし、 最後は兄弟同時のスピニング・トーホールドで山崎がギブアップ。若い2人は土下座して、ファンクスに感 謝。今日の興行の中で、終始クラシカルなプロレスを展開しながらも、決してつまらない試合ではなかった。 動きはスローながらも、きちんと間を持たせられるクラシックアメリカンプロレスから学べることは少なく ないだろう。佐々木と山崎の2人にとって貴重な体験になったことだと思う。

これがフィニッシュジェフ君(だっけ?)を挟んで


第5試合 金村ゆきひろ VS ボールズ・マホーニー

金村もまた、今までの経歴を振り返れば、ハードコアキングを名乗る資格が ある。しかしながら、凄惨さそのものを追求する日本的なデスマッチ空間の中で育ってきた金村にとっては、 この試合は非常にアメリカナイズされたものとなった。マホーニーと場外乱闘を展開するうちに、横浜アリ ーナのバックステージへ。こうなることはほぼ予想していた。マホーニーのファイヤーデスクが登場するか と期待していたのだが、さすがにそれはなし。その代わりに、そこにあったものは自動車! 金村は巨大な ハンマーで窓ガラスにヒビを入れ、マホーニーを車内に閉じこめると、窓ガラスを降らせる攻撃を見舞う。 さらに車上DDT。マホーニーは車上パワーボムで反撃し、車のルーフが金村のかたちにへこむ。入場ゲー トへ戻ってくると、セコンドの悪役商会の助けを借りてマホーニーを机上に縛り付け、金村は入場ゲートの てっぺんから3メートルダイブ! 入場ゲートでフォール、金村の勝利。自分はこういうのがめちゃくちゃ 好きなんだけど、「テレビ見に来たんじゃねえぞ」ってヤジも飛んでいたり。わかんないこと言う奴は放っ ておきましょう。物を壊すプロレス、僕は見たいですね。

悪役商会と入場マホーニーはできる奴だった


第6試合 黒田哲広、大矢剛功 VS レイヴェン、トミー・ドリーマー

谷本さんを引いて登場ラダーマッチになった

個人的にダメな奴と思っているドリーマーはともかく、レイヴェンは大物の イメージが強い。試合前にコーナーに座り込む例のポーズで、会場が湧く。 FMW側も黒田、大矢の飛車角クラスなわけで、そのわりにもったいない試合だったなと。 レイヴェンもドリーマーも首が悪いようで、大矢はバックドロップ1発も見せず。卍固めを決めた大矢をフ ランシーンがイスで殴ると、怒った大矢がフランシーンにパイルドライバーを決めようとしたり、 完全にアメリカンスタイル。大技が少ない。試合の展開が遅い。こういうスタイルもできるのが大矢という 選手の懐の深さなのだが、やはり日本的なプロレスを見たかった気がする。イス、机を多用したECWスタ イルが続き、黒田のラリアット1発でドリーマーがフォール負け。FMW側がベルトを防衛した。
 結局、一番印象に残ったのは谷本さんの マイク。ガンをつけてきたフランシーンにきっぱりと決めた。
「こちらは勝ちました。負けたのに何の用があるのでしょうか」
 谷本さん、思った以上に仕事ができますね。ハイカラさんみたいでかわいかったです。洋物に対抗できる のは日本人の心・演歌ってことでしょうか。

 

フランシーン介入生で見られるとは


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