1999年10月24日  ガレージマッチ 全日本女子プロレス


長い間プロレスを見てるんだけど、全女を生で見る のは初めてなんだよね。恥ずかしながら。やっぱり嫌いだったわけさ。松永兄 弟とか、ロッシーとか、北斗とか、京子とか、アジャとか、シッシーとか。対 抗戦の時に、FMWのことをいろいろ言われた恨みもあったから。
 かつての全女の醜さって、我々が女子校とかの女社会に抱くマイナスイメー ジを凝縮したようなところがあったわけで。いじめ! 派閥! 歪んだ上下関係! 同性愛!!!  とかく、ねちっこい感じ。一歩控え室に入ると、北斗が下田に犬のウンコ食わ せてたり、長与が前田薫をバックから攻めてるとか、その手の歪みきった光景 を連想させずにおかないモヤモヤしたものがかつての全女には確かにあったは ず。いや、実際にそんなことがあったというんではなく、そんなことがあって もおかしくないような空気ってこと。いくらロッシーがイチバン!と叫んだと ころで、見に行きませんよ。怖いもの。
 でも、全女も一度潰れて、ずいぶんとすっきりしたというか。そんな感じで 見に行ってきました。ついでにSUN族で焼き肉食べようかと思ったんだけど、中 が真っ暗だし。俺の妹はこの近くで働いていたんだけど、地元では幽霊屋敷の ような不気味な焼き肉屋として知られているようで。う〜ん、ホーティング!  全女、かっこいい。

会場はただのガレージ。本当に狭い。そこに人が 溢れ返っている。客層は、予想されたことながら、かなりヤバ目の人が多い ような。本当に毎晩のーみで達してしまいそうな人達だ。ただ、思ったより女 性客も多く、それも宝塚系というよりは、ちゃんとお洒落で綺麗な人達も。今 日はくじ引きでカードが決まるらしい。選手の代理人が客から選ばれて、クジ を引く。ワッキーVS中西が決まって、騒然となる会場。今の全女では、なか なかの好カードだとか。まずはミゼットの試合。陽射しが背中に当たって、暑 くて仕方ないんだけど。

ミホナナのーみ


第2試合 堀田由美子 VS 藤井巳幸

第1試合のミゼットがチンタラ続いて、やっと この試合。次、Iジャに行くんだから、早くしてくれい。これはいわゆる チャレンジマッチだね。トップと若手が戦い、トップの強さと若手の頑張りを ともに見せるというやつ。こういうのをやたら持ち上げるようになったのは週 プロの影響だろうけど、ある意味ズルいんだ。泣きそうな顔で突進してゆく若 いヤツを見たら、誰でも「ガンバレー!!」ってなるし。で、結局はやっぱり ○○は強かった。すごく簡単な構図でしょ。
 でも、その意味で言うと、藤井はあまり頑張れなかった。コーナーに登って、 ミサイルキックを決めるにも、堀田に「早くー!!」って怒られちゃうし。っ て言うか、こんなの試合じゃないじゃん。公開スパーリングだよ。しばらくだ らだらやっていたけど、堀田がニールキック1発でケリを付けた。
 しかし、全女のハードヒッターぶりにはやはり驚きますね。堀田の蹴りは今 日も藤井の背中で良い音たてていた。試合後は堀田の説教に泣き出した藤井。 こういうのはあまり見たくないなあ。何もここで見なくたって、自分が毎日会社で 説教されてるし。ワッキーとかなら、泣くのもかわいいけど、藤井のツラって けっこうむかつく感じ。アキュート冴と同じくらいヤです。


セミファイナル 脇沢美穂 VS 中西百重

第2試合が終わると、休み時間。今井リングアナから、次の後楽園のカード が発表される。堀田、藤井 VS 井上貴子、白鳥千香子と いう衝撃的なカードが告げられると、会場中が爆笑の渦。今井リングアナは「 ここは笑うところなんですか?」とトボケつつ、「堀田が白鳥を5秒で殺しま すかね」などと。やっちゃってください。ぜひ。
 中西、脇沢の順に入場。中西が突っかけて、狭いガレージの中で観客をかき 分けながらの場外乱闘に。ジュースのクーラーボックスの中へ中西の顔を突っ 込むワッキー。冷たい冷たい。隣の焼きそばの方が効くぞ、と俺は思ったけど、 それは怖すぎます。リングに戻っては、互いの顔にマジックで落書きをし合う。 こういうのが全女の考える楽しいプロレスなんだろうね。ダメと言うんじゃな いけど、いかにもという感じ。モモが後から胴締めを決めて、「ギブアップ?」 と訊くと、ワッキーは憎たらしげに振り返って「ノオー!!」。
 後半はややシリアスに。中西のミサイルキック、逆エビ固め、ワッキーのボ ディプレス、ミサイルキック4連発と、伝統のばっきゃろープロレスが続く。 ちなみに、ばっきゃろープロレスとは、相手をロープに振りながら、ばっきゃ ろーと叫ぶようなプロレスのこと。自分がアルシオンを好きなのは、女子プロ のそういう部分を切ったからなんだけどね。でも、ラスカチョは好きだったり、 人間とは単純なもんではありません。
 中西のジャーマンが決まったところでタイムアップ。顔に絵を描いた者同士 一緒に手を上げて、明るさ満点なプロレスでした。うん、新生全女だね。

おえかきワッキーが飛ぶ!


メインイベント
豊田真奈美伊藤薫
高橋奈苗VS渡辺智子
納見佳容前田久美子

バネがすごい巨体をパワーボムで持ち上げた

なぜか豊田のコスチュームを着て出てきたのーみ 君。自分のすぐ目の前に豊田とのーみ君の背中が並ぶ。スレンダーな2人だが、 気になるのは豊田の立派なお尻。それもセクシーとか、そんなもんではない。 これは電車の座席のわずかな隙間を見つけては潜り込んでくる種類のお尻だ。 図太く、ふてぶてしく生きている女性特有の安定感充分なヒップ。この大きな ケツには、世知辛い女子プロレスの世界でトップを奪い得た女王・豊田真奈美 のエゴと欲望がたっぷりと詰まっているのに違いない。それに比べ、 のーみ。そのチンケなケツはいったいどうしたことか。っていうか、全体的に 細すぎ。モデルの女の子みたいな背中。だから、かわいいんだけどさ。伊藤と か渡辺とか、垂直方向に圧縮されたような連中に踏まれたり乗られたりしてい ると、気の毒なことこの上ない。
 激しく完成された試合が流れてゆく。この会場でスワンダイブプランチャを 見せようとした豊田に、びっくり。未遂だったけど。ナナラッカを決めようと した高橋だったが、カットされて、伊藤のパワーボム、フットスタンプに沈む。 こういう道場マッチみたいなものを見たのは初めて。生々しさが売りですね。 潮崎_春樹さんと山手線で有明に向かいながら、SWSの道場マッチ 見ておけば良かったねとか話していた。北尾が大矢を失神させた試合とか。と もかく、次はIWAジャパン

 


天気読み  WRESTLE